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2023年1月

2023年1月 8日 (日)

2023年初走りは歴史散歩

【プロローグ】

Img_0006  新しい年が始まり最初の三連休です。


 いつもの年なら、三崎での初ツーリングという所ですが、やはり三崎まで行くのはちょっと遠いためためらうところ。

 とは言え、外は快晴で、思ったより暖かそう。

 そこで、学生時代を思い出して、すこしバイクでお散歩することにしました。

  

  

  

  

【上毛野はにわの里公園】

Img_0016  まずやって来たのが、「かみつけのはにわの里公園」です。

 ここは、井出二子山古墳、八幡塚古墳、薬師塚古墳の3つの大規模古墳等からなる保渡田古墳群とかみつけの里博物館など関連施設からなる公園で、発掘整備された二子山古墳と八幡塚古墳と、これらの古墳からの出土品などを展示する博物館があります。

 ここで、5世紀の榛名山南山麓地域の状況や群馬県内の古墳の状況などを学ぶことができますので、できれば、古墳を見に行く前に寄ると良いと思います。
  

  

  

  
  

【し・しのぶ毛の国 二子塚】

Img_0029 博物館で得た事前知識を参考にしながら、実際の古墳に行ってみましょう。

 最初がこちら、井出二子山古墳です。
 この古墳は、佐保田古墳群の3つの大型前方後円墳のうち、最初に造られた物で、5世紀第三四半期頃に作られた、墳丘長108mという大型の前方後円墳です。

 全体がキレイに整備されており、3段の墳丘の様子や、堀の様子、堀の中に設けられた中島(儀礼を行った場所か?)なども見て取ることができ、前方部頂上には発掘された石棺の写真が展示され(墳丘に上ることができます!)、これだけでも、古墳を見に来た~っという感じが分かります。
  

  

  

  

【八幡塚古墳】

Img_0054  さらに圧巻なのが、隣にある八幡塚古墳です。

 二子山古墳の後、5世紀後半に作られた、墳丘長102mの前方後円墳です。

 こちらがすごいのは、草で覆われた二子山古墳と異なり、葺き石で築造当時の姿に復元されていること、また、石室・石棺も実際の物が見ることができるようになっていることにあります。

 実はこの八幡塚古墳、全国的にも(というか学術的にも)有名な古墳で、私にとってもとても思い入れのある古墳の一つなのです。
 というのも、遙か昔、学生時代に卒論や修論を書くにあたって、この古墳から出土したものには大変お世話になったのです。


 というのもこの古墳では、堀の間の土手の部分に、王の儀式を再現した埴輪群が発掘されており、当時の王権がどういう物であったかを、ビジュアルに示した物として、学術的にはとても重要なものなのです。

Img_0035  このため、古墳の大きさだけで言えば、同じ群馬県太田市にある天神山古墳は、墳丘長210mと東日本最大(東日本では200mを超えているのはこれだけ)であり、それから比べると半分にも満たないのですが、この埴輪群の出土はとても大きな意味を持っています。

 古墳の研究では、大きさと形で、古代の王権のあり様を考えるのが一般的ですが、群馬県には古墳も多く、また色々な形もあり、権力構造などが見て取れるのですが、それを埴輪群は、儀式の様子を再現することで、より生き生きと語ってくれているのです。

 そういった経緯もあり、実は学生の時のも一度来ているのですが、その時はまだ復元前で(平成8~11年に復元)したので、当時の様子や目の前に広がる復元された墳丘などを見ると、とても感慨深いものがありました。
  
古墳に興味がある方はもちろん、あまり歴史に興味がなく、古墳と言われても「ただの小山じゃん」としか思わない方でも、ここの古墳なら楽しめると思いますので、ぜひ立ち寄ってみることをオススメします。
  
  

【上野国国分寺跡】

Img_0067  古墳をたっぷりと堪能した後にやって来たのは、上野国国分寺跡です。

 ここは、古墳時代から下って奈良時代、741年に聖武天皇によって出された国分寺建立の詔に基づいて建てられた、各国に作られた国分寺の一つで、749年頃に建てられ、およそ300年ぐらい続いていたと言われています。

 ここには見学施設があるのですが、訪れた日・時間帯は私ぐらいしかいなかったため、係員の方が丁寧にいろいろな説明をしてくれました。

 そのなかで特に面白かったのは、何度かの発掘によって伽藍配置を明らかにしていくのですが、当初に推定されていた伽藍配置が、発掘したことによって修正されたという話でした。


 面白いと言えば、ここではARを使ったバーチャル復元もやられています。

Sscreenshot_20230108131644  「上野国分寺・古代水田タイムトラベル」というスマホアプリを入れる必要があるのですが、これを入れ、現地に立ってかざしてみると、スマホの中に当時の伽藍が復元されるというものです。


 群馬県では、このようなアプリを、他に黒井峯遺跡(古代集落)、観音山古墳、三ツ寺I遺跡等(王の居館)でも作っているようなので、こういった史跡巡りをする際には、入れていっても良いかもしれませんね。
  
  

 

【さぶちゃんの焼きまんじゅう】

Img_0076  さて、14時近くになり、お腹もすいてきました。

 そこで、前々から気になっていた、「さぶちゃんの焼きまんじゅう」さんに行ってみることに。

 ここは、太田にある老舗焼きまんじゅう屋さんからのれん分けされたお店で、結構美味しいと聞いていたのですが、何分、写真の様なちょっと独特の雰囲気の店構えでもあって、赤城山に登る道筋にあって何度も前を通っていたのですが、つい、山に登っていくことを優先してしまい、未だ入れずにいたお店です。

 まぁ、ちょうど良いので、入ってみることにしてみます。
  

 店内は、外観に負けじと劣らず、昭和の雰囲気たっぷり!BGMも私の親父が良く聞いていた演歌が流れており、私のようなオヤヂ世代にはとても落ち着く雰囲気です。

Img_20230108_140525  焼きまんじゅうだけでも良かったのですが、お腹がすいていたこともあって、焼きまんじゅう2個と焼きそば(並)が付いたAランチにすることに。ちなみに、焼きまんじゅう4個(=1本)が付いてくるのがBランチで同じ値段です。

 ランチのセットとあって、焼きそばが少なめなのかなとも思いましたが、しっかりした量がありました。
 しかも、肉もキャベツもしっかり入っていてとても美味しい!

 加えて、本日のメイン(?)である焼きまんじゅうは、他店とくらべてかなり大ぶりな物で、ボリューム満点!
 なのに、甘辛味噌だれがクドくなく、こちらも絶品!さすが老舗店からのれん分けされただけあるとても美味しい焼きまんじゅうです。
 前橋中心街にも有名店があるのですが、それと比べても遜色ない味でしたので、大きさなどを考えると、向こうで並ばなくても、むしろこちらの方が良いかも!と大満足。

Img_0072  とても美味しく、しかも満腹となりました(うっ...体重計に今日は載りたくない…)。

 ちなみに、こちらのお店は大食いでも有名で、今日食べた焼きそば10kgとか、焼きまんじゅう10本(=40個)とかといった大食いチャレンジメニューがあります。
 もちろん私にはそんな物チャレンジする勇気もありませんが、お店の方によると、なかなか達成できていないそうですから、フードファイターな方はぜひチャレンジしてみてください。
  
  

  

  

【エピローグ】

Img_0084_20230226193401  お腹も満腹になり、大満足でお店を出て、さてどうするか…。

 当初は、このまま赤城山麓の道を走ろうかと思っていたのですが、まぁこの時期でもありますので、日が落ちて寒くなる前に帰ることに。
 まぁ、距離的には全然足りませんが、古墳と言い、さぶちゃんと言い、とても濃い、大満足な一日でしたのでヨシとすることに。

 ただ、まっすぐ街中にもどってはつまらないので、いつもの利根川沿いの快走路経由で帰ることに。
 少し傾いて赤味が増してきた陽の光を反射してキラキラ光る利根川や、遠くの榛名山を見ながらのこの道は、いつ走っても気持ちの良い道です。

 この道を南行すると、最後にグリーンドーム前橋という施設があるのですが、ちょうどこの日は成人の日ならぬ「はたちのつどい」をやっていたようで、着物を着た若い人達がたくさんいました。
 そういえば、(年が変わったので)昨年から18歳から成人になったため、「成人のつどい」にはならないんだなぁと、改めて思いながら眺めていました。

 ということで、今年の初走りはこれでおしまい。
 50kmにも届かない、本当に散歩のような初走りツーリングでしたが、他方で、私的には充実した初走りになりました。
 こんな感じでも良いので、今年はできるだけバイクに乗る機会を増やしていきたいと思いますが、かなり休日出勤の多い職場でもありますので、さて、どうなることやら…。
  

  

S230108-map本日のデータ
 走行距離:約50km
 所要時間:4時間08分
 平均燃費:15.6km/L

  

本日の上毛かるた
 し・しのぶ毛の国 二子塚 
  残り:32枚

  





 

 



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2023年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます

 みなさんにとっての昨年は、どのような一年でしたでしょうか?

 私にとっての昨年は、4月から群馬での単身赴任となり、赤城や榛名、碓氷や嬬恋、草津と、東京からわざわざ走りに来ていたツーリングのための道が、下道オンリーで2時間圏と絶好のロケーションでの生活が始まり、covid19による行動制限も大幅に緩和され、気が向いたときに「ちょっとそこまで~」とショートかも知れませんが気軽にツーリングに行ける、夢のようなバイクライフが待っているはずでした。

 

 しかし現実は、公私にわたって激動の一年であり、ほとんどツーリングに行けず、結果として年間走行距離が1,371kmと、全く走っていないに等しいものとなってしまい、昨年の年頭の目標のうち、達成出来たのは新しい場所・道を走るというものだけでした(引っ越しすれば、必然的にそうなりますよね…。)

 

 ただ、今年こそは、もうちょっと公私の状況も落ち着くだろう、落ち着いてほしいという、切なる願望も込めて、以下のような目標とすることにしました。

  • 距離は問題にしない。その代わり、10回はツーリングに行く
  • そのうち1回は300kmを超えるような、長めのツーリングに行く
  • 引き続き、新しい場所・道を走る

 

 みなさまにとっての新しい年が、素晴らしい一年となりますようお祈りしています。 

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