陣馬形山キャンプツー
【プロローグ】
秋の三連休が始まりました。
前の週には休日出勤があったりと大変だったため、せいぜい日曜日に日帰りツーリングに行き、キャンプツーリングは来週の連休を使おうかなぁ…とぼーっと考えていました。
が、金曜日の夜、帰宅してくつろぎながら天気予報を見ると、なんと長野の辺りは、土曜日・日曜日ととても天気が良さそうです。
そこで、慌てて家族の許可を取り、キャンプ用品をかき集め、バッタバタと準備をしてなんとかバイクにのせるだけというところまで来たのが日付が変わってしばらくした頃。当然、土曜日の朝はお寝坊してしまいます。もちろん、すでに高速道路は渋滞マークで真っ赤ですが、今日はキャンプ場に行くだけにすればなんとかなるか…と考えつつ、9時半という3連休のツーリングとしてはかなり遅い時間に出発です。
しかも、中央高速に乗ったときには、渋滞に加えて小雨まで!
家を出るときもバタバタと出たので天気予報を見なかったことを後悔しつつ、一瞬、止めるか…との考えが頭をよぎりますが、昨晩見た天気予報を信じて、晴れることを願いながら旅を続けることに。
さて、ドタバタで始まった今回のキャンプツー、いい旅になると良いのですが、さてどうなることやら…。
【晴れてきた!】
東京の間では小雨もぱらついていたのですが、渋滞も解消する甲府盆地に降りてくる頃には雲も切れ、とっても爽やかな青空が広がるいい天気に!
時間的にもすでにお昼近いせいか、道もすいていて、とても気持ちよく走ることができます。
う~ん、やっぱり天気予報を信じて、旅を続けて良かったと思いました!
【食事処志をじ】
さて、伊那で高速を下りてやってきたのは、国道153号沿いの「食事処志をじ」さん。
いつもなら、駒ヶ根の玉龍飯店に行っているところなのですが、残念ながら閉店してしまったようですので、その代わりとして、今回は、ここ、志をじさんにやってきました。
ソースカツ丼だけというのもありますが、私が今回頼んだのは、ロースカツにエビフライ、ホタテフライも乗っている「志をじ丼」。
分厚いカツが玉龍飯店に比べるとちょっと火が通り過ぎて固めかなという感がありますが、それでも食べ応え十分ですし、あっさり目のソースと相まって、とても美味!さらに、エビフライ×1とホタテフライ×2が乗ってそれぞれとても美味しいフライで、これに味噌汁と香の物がついて1,500円+税ととてもリーズナブル。
と、とても美味しいソースカツ丼だけでも、また来たいと思わせてくれるお店なのですが、このお店の特徴はこれだけではありません。
今回は食べませんでしたが、このお店のウリは、ソースカツ丼とケーキを売っているところ!
この組み合わせは誰がどう考えたのでしょう?聞いてみたいですし、次はケーキも食べてみたいとも思いました。
が、それ以上に圧巻なのが、店内の様子。
至る所に、昭和の香りがするおもちゃ達が所狭しと並べられていています。
このカオスな感じ、私はとってもダイスキです。
しばらくの間、この界隈に来たらここに来ることになりそうです♪
【お、遅かった…】
お腹がいっぱいになり、途中のスーパーで水やら食料やら買物をしてやってきたのは、いつもの陣馬形山キャンプ場です。
ただ、到着時刻が16時頃と、かなり遅い時間になってしまいました。
下りてくるキャンプ道具満載のバイク乗りの方が、クビを振りながらでしたので、もしかしたら場所が無いのか…とかなり不安でドキドキしながら上っていた他のですが、果たしてその通り、立錐の余地無く、テントが沢山立っていて、新たにテントを立てる場所が無さそうです。
ひとしきりサイトの中を探し回り、わずかに立てられそうなスペースがあったのがこちら、入り口すぐの崖っぷち。お隣の方がたき火スペースにしようかと思っていたような場所でしたが、快く使わせていただき、ホント、良かったです。帰らなければいけないかと本日2度目の考えが浮かびましたから…。
ただ気をつけなければいけないのは、夜、真っ暗な中で、足を踏み外したり、くじいたりしないように気をつけなければ…と注意することを心に刻みつけたのでした。
【花火大会?!】
キャンプ場に着いた時には晴れていたのですが、日が傾いていくに従って、どんどん雲が出てきます。
日没の頃には、日の入りの瞬間が見られないほどに。
日が沈んだ後も雲はわき続け、ココならではの星空はもちろん中秋の名月も見られず、ちょっと残念に思っていたところに、なにやらドンドンという音が。
あわてて山頂の展望台に上って見渡してみると、なんと正面で打ち上げ花火が!
この日はキャンプ場の正面に当たる飯島町で花火大会が開催されていたのです。
山頂の展望台は1445mありますので、打ち上げ花火は遙か下の方に見えます。
この年になるまで何度となく打ち上げ花火を見てきましたが、打ち上げ花火を見下ろすというのは初めての経験です。お目当ての星空は見ることができませんでしたが、キレイな花火と滅多に無い経験を楽しむことができ、来て良かったなぁと思いながら、かなり早くに寝てしまいました。
【これが見たいんです!】
翌朝、一応日の出の頃に一度起きたのですが、霧というか雲の中というかで、辺りは真っ白。
これは…とそのまま二度寝して、起きたのが7時半すぎ。
この頃になると、霧も晴れ、真っ青な空が広がっています。
山頂展望台からの景色もご覧の通り!この時期ですから雪はありませんが、山腹に所々浮いている雲があり、また眼下に昨晩見下ろした街並みが広がるというこの絶景!
毎年来ていますが、何度見ても感動するこの景色を見たくて、私の中でのキャンプ場のファーストチョイスであり続けるのです。
【ソバの花】
この天気を堪能しながらゆっくりとご飯を食べていたら、結構ゆっくりしすぎてしまい、テントの撤収が終わったら11時を過ぎてしまっていました。
まぁ、どこに行くわけでも無し…と、とりあえず山を下りた伊那谷は、稲刈り&ソバの花盛り!
よく実った稲穂の間に、ソバの花が満開となった様子は、これはこれで良い感じです。
どちらもあと一ヶ月もすれば、新米・新蕎麦として美味しく堪能できることでしょう。楽しみですね!
【国道153号線】
キャンプ場から一度谷まで下りた後は、再び小渋湖経由で山に登っていきます。
帰り道に選んだのは、国道153号です。
この道は、フォッサマグナ沿いに南北に走る国道で、途中何カ所かは開通しておらず、林道の迂回路を通らなければならないのですが、この辺りから諏訪までは、いくつかの峠をつなぎながら、写真の様な快走路が中心の(もちろん、工事だったり、まだ林道っぽいところも沢山有りますが…)、ロングワインディングロードです。
今日は、昨日に引き続き、スッキリ晴れたいい天気です。
最近のツーリングは雨だったり曇りだったりにあうことも多いので、最後までこのままの天気でいてくれたらとついつい祈ってしまいます。
それにしても、本当に気持ちの良いワインディングでした。
【本日休業…】
さて、伊那の辺りまで戻ってくると、少々お腹もすいてきます。
そこで、ソースカツ丼と並んで伊那の二大ローカルフードと勝手に思っている、伊那ローメンを食べることにしました。
高遠の街から伊那に戻っていく途中に、ローメンで有名な「四方路」さんにやってきました…が、なんと今日は休業とのこと!
そのまま伊那まで下りるかどうかちょっと迷いましたが、諏訪の街で食べるか、高速のSAで食べるかすればいいやと思い、国道153号線に再び戻ることにしました。
【まずはゾロ目】
国道153号線にもどってしばらく走ると、ODOメーターは待望のゾロ目に!
そしてこのゾロ目になったと言うことは…
【祝!10,000km達成!!】
あと1km走れば、10,000kmになります!
バイクを買ってから2年と3ヶ月で10,000kmとなりました。
前のバイクがもうちょっとかかっていますので、良いペースだと思います。
バイク屋の社長さんが、購入した際に、BMWに乗り換えると走る距離が増えるよ!とおっしゃっていましたが、その通り、前車の時よりも良いペースです。
いよいよこれからバイクは本領発揮の距離数になりました。
もっともっと、色々なところに走りに行きたいと思います。
【エピローグ】
諏訪ICから中央高速に乗り、まっすぐ東京に帰ることに。
というのも、ICの表示板には、すでに17km等々の事故渋滞の表示がでています。
実際、勝沼ICを超えた辺りから、渋滞が始まり(しかも2カ所とも事故渋滞!)、延々とスローペースにつきあわされます。
山の上での快晴は気持ちが良いですが、盆地の快晴は…真夏ほどでは無くてもかなり暑くなり、30℃を越えることも。
結果ヘロヘロになりながらですが、予定よりも1時間ぐらい遅い、17時半ごろになんとか東京にたどり着きました。
今回のキャンプツーは、金曜日の夜に思い立ってのモノだっただけに、出発まではバタバタしましたが、いざ走り出してみると、天候に恵まれたこともあって、とても気持ちの良いキャンプツーリングになりました。
とはいっても、これもテントが立てられたからこそ言えることであって、あの場所が無ければ、今頃どうなっていたことやら。
次にキャンプツーリングに行く際には、もうちょっと早くに家を出ようと心に誓ったのでした。
本日のデータ
走行距離:約550km(259km+291km)
所要時間:32時間06分
平均燃費:22.0km/L
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