初秋の白馬ツーリング
【プロローグ】
ホントだったら、この三連休の前半を利用してキャンプに行くはずでした。
しかし、今年の他の連休の例に違わず、せっかくの連休初日の土曜日が雨…。
なんとか、今日、日曜日は晴れましたが、今週半ばには、泊付きの出張が控えているため、キャンプをあきらめざるを得ませんでした(年を取ってきましたので、あまり無理が出来なくなりました。。。)。
ではどこに行くか…が問題になりますが、最初は福島~会津に抜けるかとも思っていたのですが、白馬の紅葉が良い頃合いという情報を得ましたので、急遽変更し、白馬を目指すことにしました。
3連休中日でしかもやっと晴れた日曜日。当然渋滞が予想されますので、頑張って早くに起きようと、昨晩は思っていました…が、目が覚めたのは6時過ぎ。大急ぎで用意して出発です。
走り出したすぐの頃はかなり雲も多かったのですが、川越を超えた辺りからはきれいに晴れわたり、今日のツーリングがとても期待できるモノとなりました。といっても「まだまし」な程度ではありますがそれなりに渋滞もあり、1時間の出発の遅れが悔やまれるところです。
その渋滞も寄居辺りを越えると解消し、とても順調でした。
しかし、なんとなく眠気が襲ってきて、ちょっと嫌な気がしましたので、たまらず横川SAでお昼寝タイム。携帯のタイマーを15分にセットしたのですが…目覚めると50分ぐらい経っていました。
まぁその分、スッキリしたのですが、行程はどんどん遅れています。事故るよりは…と気を取り直して出発です。
【県道12号】
長野道麻績IC(「おみ」と読みます)で高速を降り、県道12号に入ります。
この県道12号線は、通称「アルプス展望道路」と呼ばれる展望が良いので有名なルートです。
前半部分は写真のようなコチャコチャした1~1.5車線の林道っぽい道と、2車線とが交互に出てくる道で、しかもこの日は数時間前まで雨が降っていたようで、路面はしっかり濡れています。
しかし、旧大岡村に入ってくると展望も開け、アルプス展望道路の本領発揮です。
しっかり2車線路で、しかも交通量はほとんど無いに等しいくらい少なく、そして何よりも、棚田越しに遠くに北アルプスを望む風景が次々に現れるこの道は、「展望道路」の名に恥じない、とてもステキな道路です。
天気も良い、景色も良い、ちょうど稲刈り最中の棚田越しに北アルプスを望みながら、大きめのコーナーと適度なアップダウンが続く、こんな道を走っていくのは、本当に気持ちが良いものです。
【芦ノ沢の道祖神】
さて、展望が開け初めてしばらく行くと、左側に駐車スペースのある展望台風になっている場所があります。
そのヨコに、芦ノ沢の道祖神がいらっしゃいます。
この芦ノ沢の道祖神、長野オリンピックの開会式に登場して有名になりましたが、1月7日に、正月のしめ縄で、道祖神の碑に独特の神面が作られるというお祭りが行われています。
元々の由来は流行病が入ってこないように、とのことだったようですが、今では縁結びの神様としてもまつられているようです。
同様の藁での神面道祖神は、同じ長野の戸倉宿にもあるようですが、なかなか見られない独特のモノですので、ぜひツーリングの途中にでも立ち寄ってみてはいかがでしょう。ど迫力ですよ!
【黒菱林道】
県道12号に別れを告げ、やってきたのは白馬八方尾根スキー場です。冬には林間コースになっている黒菱林道を上がっていきます。
それにしても、若い頃にスキーで何度も来た八方尾根ですが、その林間コースをバイクで走っているというのは初めてですのが、これはこれでなんとも不思議な気分です。
だんだん近づいてくる白馬の山々も真っ白な冬山ではなく、赤く紅葉しているというのも、なんとも不思議な気分です。
【黒菱平】
林道を上りきったところが黒菱第三ペアリフトの乗り場になります。
ここからはリフトもしくは徒歩で登っていくことになるのですが、私は横着してリフトで登りました。
で、残念な状況がこちら。辺りは雲の中でほとんど真っ白!
いくら「雲海デッキ」と言われても、雲海を見るのは良いのですが、それに包まれるというのは…。
なんとなくあきらめきれずに、20分くらいボーっと待っていると…
なんと、雲が切れ、白馬三山がきれいに見えました!
光の関係で目指してきた午前中とはいかず、お昼ちょうどということしたし、大きな雲がまだまだ残っていて、紅葉のある辺りのコントラストが足りないのですが、それでもこの景色!頑張って走ってきた、そしてあきらめずに待ったかいがありました。
【白馬スキージャンプ場】
八方尾根の南側には、スキージャンプ場がありますので、せっかくということで立ち寄ってみました。
ジャンプ場に行かれたことがある方は分かると思いますが、下から見上げるスキー場は、かなりの急勾配で、テレビで見ているのとは全く違う斜度になっています。
あんなところから良く飛べるなぁ…と思いつつ、しばし眺めていました。
一応、リフトでスタート地点まで上がれるようになっているのですが、今回は先を急ぐのでパスすることにしました。
【鷹狩山展望台】
続いてやってきたのは、鷹狩山展望台です。ここは大パノラマが広がる展望台で、北アルプスが目の前に広がる素晴らしい眺望の展望台として有名です。
北アルプスを東側から見る場合は、圧倒的に午前中に来るべきです。
しかし、朝寝坊し、途中で朝寝までしてしまったため、急いでやってきたのですが、ここに来た時にはすでに太陽は山側にあり、完全に逆光となっていました。
やはり、良い写真を撮るには、早起きと、光の具合を見ながらのルーティングが必要ですね。
ところで、ここは「恋人の聖地 北アルプスハートロード」の1つともなっています。
恋人達の聖地であってもお一人様でやってくる私には、あまり関係ないんですけどね。
… イッショニツーリングシテクレルジョセイヲボシュウチュウデス(タンデムダトナオウレシイ!)
【こばやし】
そういえば、今日は走りっぱなしで昼食を食べていませんでした。
まぁ、駅まで出れば何か食べるところがあるだろうと、信濃大町の商店街を走っていて見つけたのがこちら、「手打ちそば処 こばやし」さん。商店街の中にあって、ちょっと老舗っぽい店構えと、前に数台止められる駐車場があるので、ここにしてみました。
時間も時間だったというのもあり、入った時には全くお客さんはいなくて、一瞬、失敗したかと思いましたが、しばらくすると、4組のお客さんがやってきましたので、ちょっと安心。
頼んだのは、天ぷらそば。
二八そばで、薄く細目に切ったそばで、十割そばのような「そば~っ!」というような薫り高いとまでは行きませんでしたが、十分に美味しいそばでした。
天ぷらも、からっと揚がっていて、ベしゃついたところもなく、こちらも十分に美味しかったです。
お客さんがぱたぱたッと入ってくるのは分かるような気がしました。
【エピローグ】
お腹もふくれたし、そろそろ今日のツーリングも終わりです。
一日目指していた、北アルプスの山々に日が落ちていくのを見ながら走るのは、いつものことながら、ちょっとさみしく感じる瞬間でもあります。今日は久しぶりに良い天気の中、フルに走れたからなのか、そんな感情がいつもより強い感じがします。
そのせいだったのでしょうか、ここで痛恨のミスをしてしまいました。
大町から近い安曇野ICEから、中央道の渋滞を避けるためと、横川SAで釜飯でもお土産に…と考え、長野道→上信越道→関越道というルートで帰るつもりでいたのですが、インターの料金所を過ぎて、つい「東京」と書いてある方に素直に進んでしまい…避けたいと思っていた中央道方面に向かうことに。気がついた時にはすでに遅く、わざわざ高速に乗り直すのもアホらしいので、そのまま中央道で帰ることにしました。
が、やはり予想通り、大月ICの手前からから大渋滞中。おかげでお土産も買うことも出来ず、延々と続く渋滞に付き合いながら我が家を目指すのでした。
とはいえ、久しぶりに雨も仕事も気にせずに、ガッツリ走ることがツーリングでした。
今年もあと何回かしか走ることが出来ないのですが、今日のように、天気も仕事も気にせず走りたいものです。
本日のデータ
走行距離 : 約580km
所要時間 : 約14時間30分
平均燃費 : 21.4km/L
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