2016年ラストツーリング in 三保の松原
【プロローグ】
2016年11月24日(木)、東京はこの日、朝から雪が舞っていた。そう、54年ぶりの11月の初雪というとんでもない事態が起きていました。
交通機関にも大きな影響が出ており、道路等も富士山周りでは軒並み積雪して、バイクで走れるような状態には有りませんでした。
とはいえこれは木曜日の話。土曜日はなんとかなるさ、と思っていたのですが、金曜日に道路交通情報を見たりしても、富士山周辺はかなり雪が残っていたり、路面凍結という恐ろしい状況となっていました。 そこで、今年ラストのツーリングは、春先に来てリベンジを誓う羽目になった、由比の桜エビと、ずっと行きたいと思っていた三保の松原を目指すことにしました。
そして土曜日。ごらんのように朝から快晴です。
ということは、木曜日の雪と快晴の青空と来れば、富士山はとてもきれいなはず…、と期待に胸膨らませなながら一路富士山を目指していると、目の前に富士山がドーンと!
期待通りのきれいな富士山です。
今日はこの富士山を見ながら1日ツーリングしたいと思います。
【由比漁港 桜エビの沖漬け丼リベンジ!】
まずやってきたのは、由比漁港「浜のかきあげや」さんで、もちろん頼んだのは「沖漬け丼」セット!
今年5月に来た時には、あまりに人が多くて、すでに売り切れていたという、残念な想いをした一品です。
今回は、何はともあれ!とやってきたのですが、待ち時間は15分ぐらいだったでしょうか。なんとかオーダーすることが出来ました。
ちなみに、食べ終わった時には、やはり長蛇の列。きっとあの中にいたら、今年は沖漬け丼は食べられなかったでしょう。早く来て良かったです!
この沖漬け丼は、醤油タレに漬け込まれた生の桜エビがとても美味しく、また、半分食べたところで、だし汁を入れてお茶漬けとしても食べられる、とてもリーズナブルで美味しい一品です。それに桜エビたっぷりのかき揚げと、これまた桜エビたっぷりの味噌汁が付いて1000円と、とてもリーズナブル!
この1年の〆にふさわしい、シーズン最初のリベンジが果たせました!
【薩た峠】
由比に来たら、そのまま駅前の道を上がっていくと、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次・由比」で有名な薩た峠にやってきます。
ここは富士山を背景に、海と国道1号線と東名高速道路と東海道線が絡み合う、定番中の定番な富士山の風景が広がっています。
この日は、木曜日の雪によって、富士山はばっちり白くなっており、また昼を過ぎて適度に雲が出始めて、とても良い感じな富士山となりました。
【三保の松原】
さて、当初の予定は、薩た峠の後は、身延山経由で本栖湖に抜けることを考えていましたが、やはり木曜日の雪の影響が、峠道でどれぐらい残っているのかがわからなかったため、急遽、これまで行ったことの無い三保の松原に行ってみることにしました。
駐車場横の観光案内所の方に聞いてみると、「パンフレットに載っている写真は、プロが沖に出て撮ったものだから、我々では、こんな風には、撮れないよ」とのこと。
確かに構図的には湖観光パンフレットのように海+富士山+「松原」という構図は難しかったですし、工事等で人工物が結構写ったりと、正直「松原」を上手く撮ることは難しい状態でした。
まぁ、私のテクニックでは、もともと松原らしくというのは無理なんですけどね。はぁ…。
【真崎海水浴場】
いったん駐車場に戻ってバイクで出来るだけ海沿いの道を走りながらやってきたのがこちら、真崎海水浴場です。
ここは、低めの堤防の上が駐車場になっており、その真正面が富士山という絶好のシチュエーション。
16時も近くなり、傾いた陽が少しずつ赤みを増してきて良い感じなのではありますが、ここでふと気づいたのが、「赤く染まった富士山と海」というのもいいけど、「赤く染まった富士山と高速や国道等の光の帯」というのも良いのでは無いか、ということ。
そこで、ここからの夕焼け富士は次回に回し、さきほど寄った薩た峠に急いで戻ることにしました。
【薩た峠 その2】
しかし、清水港をすぎたあたりで振り向いてみると、上の方は全く雲が無いのですが、下の方は分厚い雲が…。結果、夕日というか日の入りというかそういったものは全く見えず、ただ、雲の上がすこしピンクに染まっている、というきわめて残念な状態に。
それでもここまでやってきましたので、と大急ぎでやってきたときには、空もかなり暗くなり始めてきている状態でした。
急いでピントを合わせるなどして、少し残った残照を頼りに撮ったのがこちら。
普通こういった写真を撮るのには三脚とリモコンでシャッターを切るためのリレーズという道具が必要なのですが、この日はどちらも持っておりません。
そこで、展望台の手すりを利用しながら、なんとか撮ったのですが、先ほどの真崎海水浴場で、少しでも赤っぽい雰囲気にとカメラをセットしていたために、ちょっと赤みの強い色合いとなっていまいました。
よく、ネットで同じ場所からだいたい同じ時間帯に撮られた写真を拝見しますが、細部までキレッキレで色味もとても華やかなもので、私の写真とは似ても似つかないものが多いです。
やはり、ちゃんとした写真を撮るには、道具も含めてちゃんと準備をし、落ち着いて撮ることが必要だなぁと改めて思った次第です。
でも、この時間帯にこの写真を撮れた、というのが、私にとってはこれまでしたくても出来なかったことですので(たいていここに寄るのは、ルートの都合上、昼間であり、ここに寄ってから別の場所に行くということなってしまうため)、そういった意味では、撮りたかった写真にチャレンジできて、良かったなぁと思っています。
【エピローグ】
周囲が真っ黒になり、どんなに頑張っても富士山が上手く撮れなくなったところで、撮影は終わりにし、あとは帰宅するだけとなりました。 2016年最後のツーリングであり、もうちょっと距離とか色々なところを走る予定ではあったのですが、天候に振り回された今年のシーズンを象徴するかのように、前日の雪の影響で、あまり距離を稼ぐツーリングにはなりませんでした。
しかし、これまで行ってみたいけどなかなか行けなかったところに行ったり、撮りたくても撮れなかった写真を撮ったりと、いろんな宿題を片付けた、と言う意味では良いラストツーリングになったと思います。
道中、concours14君のODメーターも25,000kmを達成しました。バイクも高年式ではありますが、距離的にはこれから、というところ。
来年は、彼とどんなところに行くのだろうか、と思いをはせながら、バイクカバーを掛け、2016年最後のツーリングを終えました。
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