YAMAHA MT-09 TRACER プレミアム試乗会 in 富士スピードウェイ
【プロローグ】
YAMAHAの今年のニューモデルの1つである「YAMAHA MT-09 TRACER」のプレミアム試乗会があり、参加してきました。
この試乗会は、今日の富士スピードウェイ(ショートコース)と来週の鈴鹿サーキットの2回が開催され、抽選で各120人が走れることになっているもので、担当者のお話によると、なんと2100人応募があったそうです。ということは倍率8.4倍!良く通ったもんです。
せっかくですので、花粉症飛ぶ季節ではありますが、富士スピードウェイに行ってきました。
【雨?!】
なんと朝起きてみると小雨が降っています。予報を見ると御殿場は日中は天気が良さそうなので、行き帰りの高速をどう考えるか、というところです。
バイクイベントに車で行くのも…と気が引けた部分もあったのですが、その方が花粉を沢山浴びずにすむのでは、との同じ花粉症な奥さんからの一言で、車で行くことにしました。
これが大正解。箱根まではずっと小雨が降っていて、箱根を越えると雲は多いけど基本青空という天気。ということは濡れたウエアに花粉がしっとり付く可能性もあるわ けで、車で行くのが正解ということろでした。実際、会場に着いてみると、同じように車で来ている人も沢山いらっしゃいました。
【はじまり、はじまり~】 私が当選したのは、本日最後の14時~の回です。
まず、簡単に試乗会の流れや注意事項について説明があった後、山本プロジェクトリーダー等の開発陣のお話(これが結構おもしろかった!)を伺った後、4台×2チームで試乗していきます。
1回の試乗は、先導付きで5周。これが2回乗れますので計10周できます。
サーキットとは行っても先導付きでしかもショートコースですので、ペースはゆっくりしたもので、ほとんどノーブレーキで周回できる程度のペースでした。
まぁその方が、実際のワインディング・ツーリングのペースに近いので、その速度域の特性が分かって良いと言えば良いんですけどね。ただ正直なところは、フ
ルコースでリミッターに当たるまで回した買ったというのもあるんですが、まぁ皮ツナギとかが必須とされない試乗会ですから、こんな物と諦める敷かないんで
しょうけどね。それでも結構高低差があり、クネクネしていたりちょっとのストレートがあったりで、とても楽しむことができました。
試乗後に、アンケートに記入し、記念品をもらって終わりです。また、合間を見て、開発の方などと、いろいろなお話をすることもでき、疑問や要望など、一つ一つ丁寧に対応していただき、そう言った点でも楽しい会となりました。
【インプレ】
まず、取り回しも、乗ってからも気づくのは、「軽さは正義だ!」ということです。普段300kg超のバイクに乗っていると、これだけ軽いバイクだと「何で
もできる感」がハンパ無く、安心感も、元気なエンジンとあいまっての加速感など、改めて、軽いバイクは良いなぁと感じました。
また、 スタイルに似合わず、性格というか挙動はオンロードに振ってありました。ブレーキをかけてもサスの沈み込みは無く、ノーマルのMT-09の方がよっぽど挙 動変化はシビアです。これは、開発の人によると、ツーリングユースを考え、動きすぎると疲れるのでこういうサスセッティングにしたとおっしゃっていまし た。
さらに、ハンドリングは素直そのもの。切れ込みなどはあまり感じず、行きたいところにいきたいだけ曲がっていくバイクだと感じました。さらに、アップライトなポジションもあって、体重とアクセルでリアにトラクションをかけていくと、どんどん曲がっていきます。この感覚は、乗っていてとても楽しい物でした。
エンジンは、1回目の走行が一番おとなしいBモード、2回目がSTDモードでと指定されていましたので、Aモードは試していませんが、STDでも十分に楽しいエンジンでした。
開発の人によると、ノーマルMT-09に比べると、Aモードは同じだが、STDとBモードはおとなしくなっているとのこと。ただ、どちらのモードでもしっかり回ります。
3気筒ということで4気筒のスムーズさと2気筒のトルク感とを併せ持つと言われていますが、回してみた感じも、トルクフルですがしっかりとフケ上がりますし、嫌な振動は一切無く、とてもスムーズなエンジンでした。
気になったところは、正直運転する分には無いのですが、ツーリングユースと考えると、荷台がオプションなのは正直疑問です。
開発の人によると、トップケースは、車体が細くて操安性に保証ができないのでメーカーは推奨していないとおっしゃっていたのですが、それでもせめて荷台は標準装備にすべきだと思いました。
その他は、センタースタンドもありますし、メーター周りはノーマルMT-09よりも格段に見やすいですし、足つき性も車体の細さと相まってとても良いですし、今日の試乗ではあまり気になるところはありませんでした。
【エピローグ】
今回、本当に幸運にもこういった会に参加できたのですが、サーキットで乗るというのはとても安心して乗れるので、こういった試乗にも良いなぁと思うとともに、開発担当者と直接お話できるのは、バイクの理解のためにも、また、感じたことを直接聞いてもらえるという点でも良いなぁと思いました(荷台とトップケースの話しはしておきました。)。
ちなみに、このMT-09のプラットフォームを使ったバリエーションモデルは、まだありそうなおっしゃり方をしていました。
もしかしたら、デイトナ675見たいなレプリカなのでしょうか?私としては、GT系(FJR1300とか、BMW F800GTなど)を出していただきたいと、強くお願いしておきましたが、さて、どんなバイクが出てくるのか、楽しみです。
現地の天気も良かったし、とても良い経験が出来、楽しかった一日となりました。
【おまけ】
この写真の真ん中より上に見えるコンクリートの壁は、伝説の30度バンクの名残です。
こんなに急なところをカッ飛んで行っていたんですね!
… 車ならともかくバイクは怖かっただろうなぁ
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