「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録決定!(予定)ツーリング
【プロローグ】
4月26日、文化庁より「我が国の推薦資産に係る世界遺産委員会諮問機関による評価結果及び勧告について」というプレスリリースが出されました。中身は日本から提出されていた「富岡製糸場と絹遺産群」について、審査機関である「イコモス」が世界遺産リストへの「記載が妥当である」との勧告を出したとのこと!
数年前、世界遺産に関する仕事をし、富岡製糸場の世界遺産登録に向けた取り組みにも少しだけお手伝いをすることができましたので、この報は、心配はしていませんでしたがとてもうれしいモノでした。
この報道を聞いて、居ても立ってもいられず、今日のツーリングは富岡製糸場等を回ることにしました。
【富岡製糸場】
「雲一つ無い」と行っても良いくらいとてもすがすがしい天気だったのですが、なんと痛恨の大寝坊!
世界遺産の構成資産4つ(富岡製糸場、荒船風穴、高山社跡、田島家住宅)を回るため、本来は8時過ぎには出発する予定だったのですが、起きたのが9時近く。結局出発できたのが10時前になってしまいました。
おかげで高速に乗る前が大渋滞となってしまい、高速道路は比較的流れていたにもかかわらず、富岡製糸場に着いたのが11時40分ごろというかなり遅い時間になってしまいました。
この時間だからなのか、世界遺産登録が確実になったからなのかはわかりませんが、製糸場には沢山のお客さんが!確かに新聞報道であったように、何回か来た私が知る中でも最高の人出のようです。
本来ならココで中に入って見学…と言うところなのですが、やはりこの人出もありますし、何よりあと構成資産を3つ回らなければなりませんので、残念ですが見学は諦め、次の構成資産を目指すことにしました。
【ん~っ!気持ち良い~ぃ!!】
それにしても、今日は雲がほとんど無い絶好のツーリング日より!
こんな日に、のんびりと田舎道を走るのは本当に気持ちが良いです。最近溜まりまくっているストレスがどんどんそぎ落ちていくのがわかります。
こんな時、バイク乗りで良かったなぁ~、幸せだなぁ~とつくづく思うのでした。
【まさかこんなことになっていようとは…】
次にやってきたのは荒船風穴です。
国道254号からだと荒船の湯を少し過ぎたところで左折する形で遺跡に通じる林道を走っていくことができるはず…でした。
世界遺産登録目前とあって、これまではあんまり目立たなかった道路案内もしっかり出ています…が、いつも曲がっていた所ではなく、かなり先の、そう、遺跡に隣接する神津牧場に行く道を遺跡までの道として案内しているのです。
いぶかしがりながら、案内表示に導かれながら神津牧場を通り抜けて着いたのが、無料の遺跡用の駐車場でした。
ここで降りて、約800m先にある遺跡まで歩くことになるのですが、これがまたとんでもない高低差のある林道なのです。
行きは下りですから良いのですが、上ってくる方の顔を見ると…ちょっとゾッとするモノがあります。
【荒船風穴】
なんとかたどり着いたのが、もう一つの世界遺産構成資産である荒船遺跡です。
ここは、岩の間から夏でも冷たい冷気が吹き出てくるところで、この冷気を利用してカイコのふ化時期をコントロールし、工場での製糸に必要な通年ふ化を可能とした施設があった場所です。
今日は下仁田町教育委員会の方やボランティア解説員の方がいらっしゃって、丁寧に解説をしてくださいました。
それはそれで勉強になり、また吹き出てくる冷気でほてった身体が冷えて気持ちよかったのですが、これから降りてきた道を上らないといけないというのが…。
ぜーはーぜーはー言いながら、また、林道入り口で無料で貸していただける杖を持ってくれば良かったと後悔しながら登り、駐車場に戻ってきたところで、なんとシャトルバスが!
行かれる方は、ぜひ、帰りにはバスの時間を確認してから歩くか待つか判断されることをオススメします。
【神津牧場】
汗だくだくになって駐車場に戻ってから、少しだけバイクで戻ったところが神津牧場です。
ここは日本で最初の洋式牧場で、すごく美味しいソフトクリームやハンバーガーがとても有名です。
もちろん、この暑さですのでソフトクリームをいただきましたが、運動したあとですので、いつもよりもとても美味しく感じました。
ちなみに、ここのソフトはジャージー牛乳の味がしっかりしていますが、さりとて濃すぎることもなく、後味もさっぱりしていますので、濃すぎるソフトが苦手な方には、とてもオススメです。
遅咲き?の八重桜というか山桜がまだまだ残っていて、青空に映えてとても綺麗でした。こういう風景を見ながらのソフトというのは、やっぱりツーリングの醍醐味ですよね!
【蓼科スカイライン】
さて、牧場から降りてきたところですでに16時過ぎ。これから残る2つの構成資産を回っていくのは少々時間がなさそうです。
そこで、2つの構成資産を諦め、ショートカットして帰ることにしますが、それでも生活道路を通るのではなく、峠道を…と選んだのが蓼科スカイラインです。
別荘地を通り抜けながらのこの道、とてもさわやかな道です。新緑の木立の中を気持ちよく駆け上っていくのですが…
なんと冬季(だと思います)通行止め!
仕方がないので泣く泣くここでUターンすることになりました。
【R141】
そこで、国道141号、通称「佐久甲州街道」を一気に下ることにします。夕日が沈んでいく八ヶ岳を見ると、まだ雪が沢山残っています。これでは蓼科スカイラインが通行止めなのもわかりますし、平行して走っている麦草峠越えのメルヘン街道もたぶん同じく冬季閉鎖かもと考え、まっすぐ高速を目指すことにしました。
それにしても、5月も中旬なのに、これだけ雪が残っているとは…。今年の冬はドカ雪がありましたが、山でも結構積雪が多かったんですね。
【プロローグ】
須玉ICからは中央高速に。
正面には富士山が!しかも富士山もかなりの雪を残しています。5合目あたりまで登れたんだろうかとか、登っても寒かろうなぁ…などと考えながら眺めていました。
家に着いたのは8時過ぎ。
ちょっと残念が多かった今日のツーリングでしたが、天気も良く、楽しむことができたツーリングでもありました。
きっと6月後半には、富岡製糸場と絹遺産群も正式に世界遺産に登録されるでしょう。タイミングを見て、残る2つの構成資産にも行ってみたいと思います。
走行距離 : 約 412km
所要時間 : 約 10時間40分
平均燃費
: 17.6km/L
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