那須高原・大内宿ツーリング
【プロローグ】
先週に引き続いて、今週も家族からお許しをいただき、ツーリングに行ってきました。
今日もどこに行くのかと悩みましたが、やはり行ったことがないところ…ということで、東北道を北上します。
それにしても、先週以上に良い天気!
若干雲が無いわけではないですが、すごく気持ちの良い晴れで、どんどんペースが上がります…と書きたいところですが、生憎今日から秋の全国交通安全運動が始まります。各地で沢山のイベントが行われていますが、お巡りさんのパトロールも沢山行われています。
普段にもまして(←ココ大事!)安全運転で行くことにしましょう。
【県道53号】
東北道を黒磯板室ICで降りて向かったのが県道53号です。
この道は、那須高原の畑の中を貫く県道で、両側に街路樹があり、高原の広大な風景と相まってとても綺麗な道です。
こんな道をのんびり行くのは、本当に気持ちがいいですね。
【那須 朝日岳@峠の茶屋】
さて、県道から山に向かって上る道は、かつて「ボルケーノハイウェー」と呼ばれた有料道路でした。今は県道17号線となって無料で開放されています。
このため、麓から山の上の峠の茶屋までの道は、とても走りやすく、また所々で広がる大パノラマに心躍る道です。
ただ、途中途中に温泉街や殺生石、ロープウェー乗り場といった観光地やそれらの駐車場に入れなかった車が路駐していたりもしますので、注意は必要です。
そして、車で行ける最高点が、峠の茶屋駐車場です。
この日も車が沢山ありましたが、ここから見える朝日岳はとても雄大で、しかもそろそろ紅葉が始まりかけているようで、夏のバキッとした緑だけでなく、何となく柔らかい色になっているのが、また良いですね。
登山をされる方はここから登って行かれるようですが、私はココでUターン。
県道290号を会津に向けて走りますが、この道もかつては那須甲子有料道路と言われた道で、緩やかなアップダウンと中速コーナーがゆるゆるとつながっている、とても気持ちの良い道です。
那須には初めて来たのですが、この2つの元有料道路を使うことで、とても気持ちの良いツーリングができることがわかりました。これからも、ぜひ機会を設けて走りまくりたいと思いました。
【塔のへつり】
さて、甲子道路(国道289号)に出て、4345mというむちゃくちゃ長い甲子トンネルを抜けると、いよいよ那須に別れを告げて会津にやって来ます。
国道121号に出て数Km走った右側にあるのが「塔のへつり」です。
この塔のへつりですが、この地を流れる大川による浸食と風化によってできた塔状の断崖で、国の天然記念物になっています。
ここにかかっている吊り橋へ行く途中にあるおみやげ屋さんを覗くと、美味しそうな「あげまんじゅう」を売っていました。
せっかくなので1つ買ってみると、なんと味噌汁もおまけでいただけるとのこと。
あげまんじゅうも、思ったよりべたついたり油あぶらしておらずとても美味しかったですし、お味噌汁もキノコと野菜沢山の味噌汁で、とても美味しかったです。
塔のへつりを見ながら、ゆっくりと食事をする…。こういうのって良いですよね。
【湯野上温泉駅】
さて、塔のへつりを後にし、さらに北上をするとすぐに、茅葺きの建物が眼に入りました。
それだけなら気にならなかったのでしょうが、そこに電車が到着したのです。
そう、ココが日本で唯一の茅葺きの駅舎をもつ湯野上温泉駅でした。
私は鉄な人ではないので、駅舎とかそういった物にはあまり興味がないのですが、それでもこうやって1両しかない電車が茅葺きの駅に止まっている物を見ると、なんかほっこりしてしまいます。
もしかしたら、電車になる前、蒸気機関車の時代には、外にもこういった駅舎はあったかもしれませんし、こういうのが日本の原風景だったりするのかもしれませんね。
【大内宿】
日本の原風景といえば、やはりこちらの大内宿でしょう。
大内宿は、会津と日光を結ぶ日光街道の会津からの2番目の宿駅で、今も茅葺きの建物が沢山残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されております。
さらに、家の脇などに植えられたコスモスや茅(屋根の材料です)などが、古民家にマッチしてとっても雰囲気がある町並みです。
その分、観光客の方も沢山いらっしゃるのですが、それでも白川郷ほどはとんでもないことになっておらず、それなりに落ち着いて見学することができました。
あ、そういえば食べようと思っていた、ここの名物(?)である、ねぎを箸のかわりにして食べる高遠そば
を食べるのを忘れてしまった!また次の宿題に撮っておくことにしましょう。
【会津平野】
山から下りてきた会津平野は、まさに秋の平野。
どこまでも続く黄金色に輝く稲穂の海の向こう、遠くに見えるのは雲一つ無い空に浮かぶ磐梯山の山々がとても綺麗です。
そういえば、これで3度目の福島ですが、前2回は吾妻山の浄土平はいつも雲の中で、まともに見えたことが無かったのです。
しかし今日はこのように雲一つ無いとても良い天気です。
そこで、試しにとナビで浄土平までのルートを示してみたところ、3ライン(ゴールデンライン、レークライン、スカイライン)経由でなんと167km、到着は約5時間後20時すぎというとてもすばらしい計測結果が。
さすがにこの時間では浄土平にあがっても何も見れないので、諦めることにしました。
【会津のべこの乳 アイス牧場】
で、やって来たのが、会津若松の街中からちょっと外れた国道49号線沿いにあるアイス牧場さんです。
ここは会津中央乳業という「会津べこの乳」という牛乳を作っているメーカー直営のアイスクリーム屋さんです。
もちろん、アイスクリームのみならず、同社の製品(牛乳やヨーグルト、バターなど)が売っていましたが、もちろんバイクでは持って帰れませんので、目的であるソフトクリームをいただきます。
ソフトクリームの味は二種類。普通の牛乳である「べこの乳」味と同社のコーヒー牛乳である「コーヒー特急」がありますが、もちろん基本である「べこの乳」をチョイス。
一口なめただけで「あ、牛乳だ♪」とわかる、しっかりした味のソフトでとても美味しかったです。
さて、せっかくなのでと美味しいラーメン屋さんである古川農園によってみたおころ、そもそもランチタイムのみの営業ということで、すでに閉まっています。
このあとどうするか…と考えたのですが、今日の磐梯山や吾妻山の良い天気具合を見ていると、どうしても諦めきれません。
そこで、高速を使うルートを検索すると…、なんと18時すぎには浄土平に到着できそうな表示が。
速攻でインターを目指したのは言うまでもありません。
【吾妻スカイライン南側】
大急ぎでスカイラインに入ると、すでに太陽は山の端に落ちようとしているところで、赤く染まった山々がとても綺麗です。
本来ならバイクを止めて一眼レフを取り出してじっくり夕焼けを撮りたいところなのですが、今日は我慢。
うまく陽が残っている状況なら、真っ赤に染まった浄土平・東吾妻山が見えるはず。
この一念で、concours14を急がせます。
【残照の浄土平】
で、18時前に何とかたどり着いた浄土平ですが、やはりすでに日は落ちて、残照もそろそろ無くなるという状況です。急いで定番ポイントで撮影したのがこの写真です。
もう残照もほとんど残っていませんのでかなり青みが強くなっていますが、あと1時間、いや、30分早ければ全く違った写真が撮れていたに違いないと、少々残念ではありました。
ただ、実際のところはどうなのでしょう?西側にある吾妻小富士のせいで、もしかしたら赤くはならないかもしれません。どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えてください。
…というか、自分でその時間に行けば良いんですよね。。。次の宿題がまたできてしまった。
【エピローグ】
浄土平から降りてきたころには、すでに真っ暗!
インターに乗る前に給油し、いよいよ楽しかった一日も終わり、家に向けてのラストランです。
途中、安達太良SAで休憩というか、夜食代わりの肉まんを食べ、家族への貢ぎ物を購入した後は、東京までの約250km近くをノンストップで帰ってしまいました。
これは、SAを出た当たりで抜かれたスープラがとても良いペースで走っていたので、彼をペースセッターに(勝手に(笑))して、後をついていったところ、彼もノンストップでしたので、私もそのままノンストップで帰ることができました。
普段でしたら「飽きた~!」とかいって、この距離ですと2回から下手すると3回ぐらいは休むことが多いのですが、今回はノンストップだったおかげで、思ったよりも早く帰宅することができました。ということは、いつもはいかに休憩で時間を取っているか、と言うことですね。
それにしても、スカイラインでの走りや、高速250kmノンストップを易々とこなし、それでもあまり疲れを残さないconcours14のポテンシャル高さとキャパシティの広さに、改めて脱帽です。こういう1日でどこまで…という旅をするには、本当に良いバイクだとつくづく感心しました。
これで、夏~秋のツーリングはおしまいです。
今年もこれからの土日が色々と予定が入っていますので、せいぜい後ロングを走れて1回か2回。
今回のように、ステキな風景に出会えるツーリングができればと思いながら、今日の旅を終わりにしたいと思います。
走行距離 : 約 680km
所要時間 : 約 13時間12分
平均燃費 : 16.1km/L
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