嬬恋・毛無峠ツーリング
【プロローグ】
今年の夏は連日35度を超えていたり、また夕方になると「夕立」というレベルを超えた雨が降ったりと、ツーリングには全く向かない日々が続いていました。
家族からは、何度か「行ってくれば」との優しい言葉をもらったこともありましたが、外に出たとたんクラッとくることも。また、先週はパンクが見つかるなど、非常についていない土日が続いていました。
しかし、今日は、明日からは台風が日本に接近してきそうですが、今日一日は天気が持ちそう。予報でも群馬・長野とも晴れ時々雲、気温も30度をちょっと超えた処ぐらいと絶好のツーリング日より。
そこで、家族にも予定もあったこともあって、この夏行けなかったツーリングに出かけることにしました。
予定では早くに出発して…と思っていたのですが、前日の職場の飲み会の影響もあって朝起きれず、出発はなんと8時すぎ。三連休の初日にこの時間出発では…、はい予想通り、すでに関越道はかなり混んでいました。
とはいえ、広がる青空に、気分は盛り上がってきます。やっぱりツーリングは青空の下に限りますよね。
【暗雲立ちこめて…】
ところが上信越道に入ると、写真のように雲が広がっています。
いつもは雄大に見える赤城山や浅間山もかなり雲がかかっていてはっきりとは見えないくらい。
先ほどまでのテンションはどんどん下がってきてしまいますが…仕方がないですよね。これもツーリングですから。
【県道94号線】
小諸ICで高速を降りて、県道94号線を北上します。
片側1車線ですが道幅も十分あり、交通量もほとんど無いので、とても気持ちよく走れる峠です。
この道沿いには、100mちょっとおきぐらいに石仏が置かれているのに気がつきました。
これは百体観音と呼ばれていて、江戸末期に村人たちが旅の安全を祈願して接地したそうです。
一つ一つの観音様はとても良い味を出していて、ゆっくり見たい処ではあるのですが、一方でこの道も交通量がほとんど無く気持ちよく走れる道ですので、ついついどんどん走ってしまいます。ハイキングなどで一つ一つ確認しながらというのも良いかもしれませんね。
ただ、ずっと曇っていますし、地蔵峠の近くは霧も出ていましたので、これがパキッと晴れていたら、とっても気持ちが良いでしょう。
【愛妻の丘】
県道94号に別れを告げ、つまごいパノラマラインに入ってしばらくすると、小さな丘が見えてきます。
ここは「愛妻の丘」と呼ばれている丘で、奥様への愛を叫ぶ丘だそうです。
嬬恋高原の一面のキャベツ畑の中の丘で、眼下には田代湖、遠くには浅間山などを見晴らせる絶好のシチュエーション!
おいてあるオブジェや鐘もとっても可愛く、確かに奥さんと来ていたら愛を叫んでいた…かも(笑)
その結果、キャベツ畑からの授かり物も…あるかも?(笑)
【つまごいパノラマライン】
さて、この「つまごいパノラマライン」。
嬬恋高原のキャベツ畑の中を緩やかなアップダウンをしながら、長く伸びるストレートを緩やかなコーナーでつないでいく、本当に気持ちの良い道です。
昔走った北海道の美瑛辺りに似ているかもと言ったら言い過ぎでしょうか。交通量もあまりなく、周囲の景色もとても伸びやかで、本当に気持ちの良い道です。
実はこの道、これまで走ったことが無かったのですが、お気に入りの道の一つとなりました。
あとは、それを引き立てるための、気持ち良く晴れ上がった青空があれば完璧なんですけどねぇ…。ちょっと残念でした。また来年の夏辺りに来てみたいですね。
【草津湯畑】
さて、楽しかったつまこいパノラマラインを後にしてやって来たのが、草津温泉です。
ご存じの方も多いと思いますが、草津温泉には、町中に無料の外湯があって、温泉を気軽に楽しむことができます。
私も今回久々に…と思っていたのですが、なんとタオルや着替え等温泉グッズ一式を忘れてきてしまいました(用意はしてあったんですけどねぇ…)。
仕方ないので、湯畑にある足湯で我慢することにしました。。。でも気持ちよかった~!
足湯でほっこりした後は、もちろん温泉まんじゅうですよ。
ただ、温泉まんじゅうの本場だけあって、たくさんのお店があるんですよね。皆さんのオススメはどこでしょう?
私の場合、かなり前にツーリングで来た時に、ガソリンスタンドのおじさんに教えていただいた「本家ちちや」さんを愛用しています。
ここの温泉まんじゅうは、柔らかめの皮に、甘過ぎくない上品なあんこが私の好みにばっちりで、地元の方も結構買いに来る、私のお気に入りのまんじゅうです。
皆さんのお気に入り・オススメのお店、ぜひ教えてくださいね。
【志賀草津道路は霧の中…】
さて、おまんじゅうで小腹もふくれたことだし、山の方にあがってみることにします。
しかし…ココまでやるかぁ!と言いたくなるぐらい、霧で全く何も見えません。
特に草津白根山の噴火口あたりを過ぎたころからは、2・3つ先のコーナーより先が全く見えなくなるぐらいの濃い霧で、普段なら見えているだろう雄大な風景は、完全にホワイトアウトしてしまっていました。
そのため、せっかくの国道最高地点も霧の中で何も見えずでした。
そういえばここは何度か来ているのですが、ここに来て天候が良かった、大パノラマが見えたっていうのはあまり記憶にないなぁ…。これはまた来いっていうことなのでしょうね。
【上信スカイライン】
さて、志賀草津道路を戻ってくる際、ところどころ霧が薄くなって若干風景が見えるのが、南側の斜面でした。
そこで、「本日のこれまで走ったことのない道路その2」として、上信スカイライン(県道466号)に入ってみました。
道幅が狭いこの道も晴れていたらとっても景色が良いかなと思わせる雰囲気はありますが、実際は霧で全く何も見えません。
しかも毛無峠に向かう分岐に入り、峠に近づけば近づくほど、道はどんどんガレてきます。
霧とガレた道…状況的には全く良くありません。
【毛無峠】
で、たどり着いた毛無峠なのですが…ここも霧の中で全く何も見えません。
本当なら、昔の鉱山後なども見えるなど絶景な場所のはずなんですが…。
それどころか、風もかなり強く、メッシュジャケットではかなり寒かったです。
このため、長居することなくさっさと帰路につくことにしました。
せっかく初めてやって来たというのに...まぁここもまた来いっていうことなのでしょうね。
【五十鈴の天ざる】
全く何も見えなかった毛無峠を後にし、万座ハイウェー~鬼押しハイウェーとつないで、ロングワインディングを楽しみながら帰路につきます。
ただ、やはりこちらも天気が悪く、特に鬼押しハイウェーでは右側にどかっと見えるはずの浅間山は全く見えず、ただただ林間コースを走ることになってしまいました。
途中、今日は昼ご飯を食べていなかったことを思い出し、何となく立ち寄ったのが鬼押しハイウェー途中にある「五十鈴」さん。もちろん入ったのは初めて。
うどん派なので、いつもならあまり蕎麦をお願いするというのはないのですが、今日は何となく蕎麦を頼んでみましたが、これが大正解。
腰のある、また香りも高いしっかりとした美味しい蕎麦でしたし、天ぷらも揚げたてで薄い衣が素材の味を殺さず、しかもサックサク。
久しぶりに美味しい天ざる蕎麦をいただきました。
そば湯で体を温めたら、家に向かってラストランです。
【エピローグ】
軽井沢の街からは、碓氷峠を抜けるかどうかは迷ったのですが、なんとなくまっすぐ帰るか…という気分になってしまい、そのまま碓氷軽井沢ICから高速に乗ってまっすぐ帰ることに。
途中、藤岡PAで仮眠したり、3カ所の事故渋滞に遭いながらも、我が家についたのは20時前。
天気は悪かったですが、心配していた雨にも遭わず、無事帰着しました。明日以降やってくるであろう台風18号に備えてバイクが動かないよう、いつもならしないタイヤ止めをしたり、カバーがめくれないよう、ひもでくくったりして、今日のすべてが終わりです。
それにしても、今回は初めての場所を2カ所入れてみたのですが、やはりとても気持ちの良い、または良さそうな所ばかりでした。
が、どちらも天気がいまいちだったために、気持ちの良さが今ひとつになってしまった感も否めません。
やはり、天気の良い日を選んで、もう一度リベンジしたいと思います。
…それにしても、山や高速で沢山見かけたキャンプツーやキャンピングカーの人たちは、台風は大丈夫なんでしょうかねぇ?
走行距離 : 約 497.6km
所要時間 : 約 11時間54分
平均燃費 : 18.2km/L
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