箱根・韮山ツーリング
【プロローグ】
最近土日出張が多く、取り切れていない代休が沢山生じているため、庶務の子にたまには代休をちゃんと取ってくださいと言われておりました。
そこで、今日、何とか仕事の調整をつけて代休を取ったのは良いものの、なんと台風接近中。
晴れていたら、なぜか最近行きたいと思っていた富士山のビューポイントの一つ、美保の松原に行こうと思っていたのですが、この状況では…とツーリングは全くあきらめていました。
ところが、朝、妻が今日なら何とか曇りのまま持ちそうだよ、と起こしてくれたので、娘を幼稚園に送り出してから、10時半過ぎに、急遽ツーリングに出発することにしました。
【箱根ターンパイク 御所の入橋】
とりあえず、東名高速に乗ってみたのは良いものの、前方に見える箱根や富士山には暑く雲がかかっていて、美保まで行っても富士山は見えそうにありません。
そこで、急遽箱根付近で遊ぶことに変更し、やってきたのが箱根ターンパイクです。
ここは、関東屈指の高速ワインディングの一つで、標高100mも無いところから、大観山ドライブインの標高約1011mまでを一気に駆け上がる豪快なルートです。
途中所々で相模湾が見えるポイントがあり、夕方など夜景がきれいなのですが、この日も曇りながらも何とか相模湾が見えており、思ったより何とかなるかと期待しながら駆け上がっていきました。
【大観山ドライブイン】
しかし、ゴールの大観山ドライブインの手前から深い霧に包まれ、挙げ句の果てにポツポツと雨も落ちてくる始末。
晴れていればばっちり富士山を背景に芦ノ湖が見える大観山も、霧の中で何も見えません。
そこで、美保の松原は完全にあきらめ、いつ通れなくなるかわからない伊豆スカイラインの方に少し逃げてみることにしました。
【伊豆スカイライン 玄岳IC】
伊豆スカイラインは、まさに伊豆半島の尾根線を縦走するスカイラインで、路面も景色も良く、全線走ると約40kmと非常に走り甲斐のあるロングワインディングです。
しかし、現在この道は非常に色々な問題を抱えています。昨年(2009年)11月から社会実験の一環として、料金最大200円と大幅に値下げされています(2011年3月末まで)。
その結果、大幅に事故、特に二輪車の事故が増えていて、今年何度か二輪車通行止めが議論の俎上に載ってきています。
何度かの警察や行政、バイク雑誌等のキャンペーンによって、一応今のところは通行止めは避けられていますが、これからの秋の行楽シーズンの状況次第では、またいつ通行止めの議論が大きくなるかはわかりません。
玄岳ICのおじさんに聞いたところ、今のところは全く未定だが、無茶な追い越しなどをする等、四輪からの二輪に対する不満が大きいとのこと。
私の私論を言わせていただけると、二輪車のマナーが悪いというのも確かにあるかもしれませんが、四輪がわにも、速度差があっても譲らないなどの問題運転も無いわけではないと思います。高速道路もそうですが、料金を下げることによって、流入量が増え、それによって下手な人、マナーの悪い人も(二輪・四輪を問わず)増えているのではないかと思います。
譲り合うことで無理な運転をさせずにすみますので、リスクも当然に減ります。
自分も四輪で峠道を運転するときにはできるだけ譲るようにしています。
お互いに避難するだけでなく、「譲り合う」ことによって「互いのリスク軽減」に努めたいですね。
【韮山反射炉】
さて、玄岳ICで伊豆スカイラインに別れを告げてやってきたのが、韮山にある反射炉の跡です。
ここは幕末1857年に完成した鉄の精錬を行う施設で、この反射炉と併せて周囲にはいくつかの施設を伴っており、当時急務であった海防のための大砲を作っていました。ここで作られた大砲は品川のお台場に設置されたとのことでした。
反射炉自体は、佐賀・萩・水戸などでも作られましたが、すぐにより高性能な高炉に取って代わられ、韮山の反射炉も明治維新後には放置されていたと言います。
しかし、これらの中で当時の様子をもっともよく残しているのがこの韮山の反射炉で、国の史跡に指定されています。
大昔(大学生の頃)に一度来たことがあるのですが、最近、経済産業省の近代化産業遺産に認定されたとのニュースを聞き、ちょっと来たいなぁと思っていたのでした。
【萌麺…orz】
その韮山反射炉のすぐ横にあるおみやげ屋さんで見つけたのがこれ。
萌麺
素麺やうどん(ピンクのうどん、ミカン・紅茶を練り込んだうどん)で、どうやら4種類の味があるとのこと。それぞれに、漫画家のあきづきりょう氏のイラストが描かれています。
こんなん誰が買うんだ?と最初は笑い飛ばしてしまったのですが、一袋250円という価格設定がまた絶妙で、「ネタ」に買っていっても良いかと思わせられ、気がつくとピンクの素麺を手にしていました(まだ食べていません…)。
しかも隣にあるのは「歴麺」。こちらは戦国武将(伊達政宗・真田幸村・石田三成・直江兼継・前田慶次・毛利元就)が、同じように漫画家さん(それぞれ違います)のイラストが書かれています。
売店のおばちゃんによると、萌麺は若い男の人が、歴麺は若い女の人がよく買っていくとのこと。
これを作って売り出そうとした、地元の製麺業者「(有)浜松屋製麺所」さん。ホームページには人の良さそうなおじさんとおばさんの写真がありましたが、ある意味このセンスというか伊豆の人のすごさは、隣の反射炉よりも衝撃的でした。
浜松屋製麺所
萌麺 http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/hamamen.com/g/moe001/index.shtml
歴麺 http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/hamamen.com/g/r1/index.shtml
【柿田川湧水群】
さて、最後どう帰るかなぁと考えて、ちょっと寄り道したのが三島にある柿田川湧水群。
これは国道1号線沿いにあるのですが、富士山からの伏流水が、1日に70~100万トンもわき出している、東洋一の湧水群だそうです。
写真は第一展望台からのもので、左側の青い部分で水がわき出ていて砂が吹き上がっていました。写真では写っていませんが、第一展望台から見える範囲でもこのほかにもいくつもあり、また第二展望台のすぐ下には、とても大きな桶のようなところから水がわき出していました。
周囲は公園整備が成されていて、とてもきれいですが、もうちょっと案内図とかがあるとわかりやすかったかなという感じです。
【プロローグ】
さて、帰りの高速に向けて走り出してふと思い出したのが、今日はずっと気になっていたNIKONの最新デジタル一眼レフD7000の発売日だったということです。
そこで、急遽御殿場のプレミアムアウトレットまで下道を走り、NIKONのお店でD7000をじっくりいじり倒してしまいました。
… やっぱり良いわ、コレ。。。
危うくカードを取り出しかけたのを必死の理性で押しとどめ、後ろ髪を引かれるように御殿場インターから一直線で帰宅しました。
雨もほとんど降られなかったのも良かったですが、平日ということもあり、渋滞が全くない高速道路を久しぶりに走りました(いつもの土日なら御殿場~東京まで3時間近くみるところを1時間ちょっとで帰ってこれました)。
やっぱり、高速休日1000円なんてしなくても良いから(=少々高速料金とられても良いから)、ちゃんと「高速」で走れる高速道路を走りたいと思った1日でした。
本日のデータ
走行距離約282km、所要時間約8時間16分
【追記】2011.01.23
ゆでたところほんのりピンクなだけで、味はフツーの素麺。
久しぶりの素麺でしたので、美味しくいただきました。
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