小鹿野~蓼科高原ツーリング
長期出張のおかげでボロボロになったGWの代休を取得すべく画策し、なんとか1日確保できたのが5月最後の金曜日でした。
せっかくの代休付きですので、これは超ロングツーリングかぁ?とばかりいろいろと画策していたのですが、夕方天気予報を見ると、なんと「曇りのち雨」。しかも午後は降水確率50%!
さすがにこれでは超ロングツーリングは無理と、一旦はあきらめたのですが、朝起きてみると何とか近場ならなるかも…という超微妙な感じの天気です。
しばらく逡巡していたのですが、これを逃すと、また土日がつぶれるのが解っているので、とりあえず行けるところまで行くことにして8:30に出発しました。
関越花園ICを降りて、最初にやってきたのが長瀞です。
霧雨混じりで、山には雨とも雲とも霧ともつかない感じで白くかかっていますが、写真に撮る分には雰囲気が出ています。
こんな「霧雨が降っている」or「雨になるかも…」という日でもライン下りに乗っている人がいました。
長瀞を後にしてやってきたのが、小鹿野にある「バイクの森おがの」。バイクの博物館です。
ここはオーナーが集めたバイクを、小鹿野の町おこしとタイアップにより、温泉施設とタイアップしてバイクの博物館として陳列しているところです。
1階が温泉施設、2階が(バイクミュージアムの)メインエントランスとビックバイク、3階が小排気量車とミニチュアモデルの展示室となっていて、バイクミュージアム入場者は1階の温泉の無料入浴券が付いてきます。
さすがにアラフォーな私でも見たことがないような、超ビンテージもののバイクから、私がバイクに興味を持ち始めた30年近く前のバイク、以外と最近のバイクなどが展示されています。
驚いたのは、そのどれもがすぐにでも乗り出せるのではないかと言うくらい、とっても綺麗なこと。その情熱にただただ感心させられました。
そして、私的に驚いたのが…
「bimota TESI
1D-ForgoreBianca」。
これは、ビモータの輸入代理店であった日本のカロッツェリアジャパンが企画し、1990年にTESI 1DをベースにしてホワイトハウスがDUCATI851のエンジンを搭載して制作されたマシンです。わずか20台ほど制作されたForgoreBianca(フォルゴーレビアンカ)です。当時の値段が498万円!
このインパクトあるハブステア(フロントフォークの無い、前後スイングアームっぽいやつ)とデザイン!
限定解除してもお金が無くて250ccに乗り続け、雑誌を見ては「大型バイクが欲しい~っ!」と悶々としていたTaku.Min少年は、このバイクを雑誌で見て、「おぉ~かっちょえ~!!乗ってみてぇ~!!」と騒いでいたのでした。
たしか、今では数台しか残っていなかったはず。。。
そのバイクにまさかご対面できるとは思ってもいなかったので、雨に降られそうとか、行きたかった所に行けず…なんて言う悶々とした気持ちも吹っ飛んでしまったのでした。
さて、小鹿野まで来れば、もちろんお昼は「わらじカツ丼」。
元祖として有名な安田屋さんにやってきました。
どんぶりを覆わんばかりの大きな「わらじ」のようなカツが、それも2枚も乗っています。カツはタマゴでとじた、いわゆるスタンダードなモノではなく、甘めのソース?醤油っぽいタレ?のみでいただくのですが、これがまた超絶品!
タマゴでとじていない、いわゆるソースカツ丼や味噌カツ丼などは、キャベツがしいてあるのが多くて、キャベツであっさり食べられるというのがあるのですが、これにはキャベツなど一切なし(味噌汁も付いていません。メニューにも無いし…。)。なのに、あっさりしたソース(タレ?)のおかげでしつこくなく、しかも煮込んでいないので、揚げたてのふんわりサクサク!
見た目のインパクトに圧倒され、ダイエット中なのにまずいなぁ…なんて思ったのに反して、気がつけば、あっという間に完食。みなさんもぜひ食べてみてください。
あ、そうそう。2枚というのが不安な方は、お子様用というのがあって、カツが1枚になるそうです。逆に3枚の大盛りとかもあるようですから、お店の人に聞いてみてから選んでも良いかも。
これで、800円!医者から命じられたダイエット中なことも忘れて超幸せになって、店を後にしました。
さて、天候との関係で、そのまま帰るかどうか正直迷ったのですが、やはり意を決して長野側に向かってみることにしました。
国道299号を西進し、気持ちの良いワインディングで志賀坂峠をすこし下りたところに、突如として現れたのが、この通称「さざ波岩」です。
中央上に2つ大きな穴とその下、右上から中央下に連なる小さな穴の列がありますが、これらは約1億2000万年前、白亜紀の恐竜の足跡で、昭和60年に日本で初めて認定された恐竜の足跡だそうです。
群馬県のこのような山奥が海に面していたこと、またそこに住んでいた恐竜の足跡が、このように見られるというのはとっても不思議な感じがします。
国道299号も、かつてあった日航機墜落事故の慰霊碑があるあたりまでは、2車線の快走路なのですが、下仁田へ抜ける県道をこえたあたりから、極端に道が狭くなり、「3桁酷道」にふさわしい様相を示してきます。
おまけに、雨ではないものの、どんどん霧が深くなり、十国峠のあたりはごらんの通り真っ白!20m先は全く見えないという所も何度かありました。
おかげでせっかくの峠も全く何も見えず、ゆっくりとパイロンスラローム代わりに練習をするつもりでただひたすらコーナーをクリアしていきます。
ところが、長野側におりていくと、霧どころか青空が見え始めてきました。
このまま天気の良さそうな国道141を使って清里に降りていくことにするのか、さらにもう一山越えて国道299をつかって麦草峠越えをするのかというのも思案のしどころ。
結局、時間に余裕があるということで、麦草峠越えを選びました。
それにしても、田舎道を良い天気の下で走るというのは、やっぱり気持ちが良いものですね。
しかし、喜んだのもつかの間、麦草峠の手前、八千穂高原のあたりからはやっぱり霧が立ちこめて来ました。
霧の中の白樺並木というのは幻想的ではあるのですが、やっぱり、先ほどの様な綺麗な青空の下を走りたいというのが正直なところです。
その思いが通じたのか、麦草高原を越えるとすぐに晴れはじめ、蓼科高原のあたりからは、ごらんのような雲が多いもののしっかり青空の下を走ることができました。
その後、せっかく恐竜の足跡を見たので…とこの近くにある尖石遺跡に寄ろうと思ったのですが、ナビではヒットせず、しばらくさまよったのですが見つけることができずに帰ることにしました。
帰りの中央高速は、途中までは何とか天気がもっていたのですが、やはり笹子トンネルを越えたあたりから荒れ始め、小雨が降ったりやんだりという状況。
しかも、よくしたもので、サービスエリアやパーキングエリア手前では雨が完全に上がっているので、ついにレインウエアに着替えられず、気がつくと東京までノンストップで帰ってきてしまいました。
今回のツーリングは、プランニングの時点から天候に振り回されてしまいましたが、それでも久しぶりにロングツーリンに出かけるというのは(しかもワインディングロード中心に)、やっぱり気分が良いですね。
また、耐候性も含めて、旅バイクとしてのCONCOURS14のデキの良さに改めて感心しました(小雨であれば、80km/hで走っていると、ウエアの胴回りがほとんど濡れないというのは驚きでした(さすがに両腕はダメでしたが…))。これからもできるだけ機会を見つけて走りに行きたいと思います。
今回のルートです。
走行距離約430km、所要時間約10時間50分
| 固定リンク | 0
コメント