GPSロガー:Wintec社製 WBT-202
例えばツーリングに行って、良いお店を偶然見つけたりした時にはまた行きたくなるものですが、帰宅後地図を見ても良く思い出せなかったりする事が多々あります。
同じように写真を撮って後から見たとき、似たような所で写真を撮っていると「これどこだっけ…?」となる事も結構あります。
こういったとき、いつ、どこに居たかが明確に記録してあれば、それと地図と写真を照合する事で、偶然見つけた場所や手元にある写真がどこの写真家が明確に解ります。
こういったモノのために、いつ・どこにいたかをGPS情報を利用して記録していくのがGPSロガーです。
今回、Wintec社製のWBT-202を購入しましたのでご紹介してみます。
【スペック】
GPSチップ関連 | |
GPSチップ | u-blox 5 |
周波数 | L1, 1575.42Mhz |
チャンネル数 | 32チャンネル (トラッキング時18チャンネル) |
位置精度 | 2.5m CEP(単独測位)、2.0m CEP(SBAS) |
インターフェース | Bluetooth&USB 2.0 |
更新レート | 1Hz |
周波数 | 2.4G - 2.4835GHz ISM バンド |
記録ポイント |
MicroSD利用(MAX2GBまで・ドライバソフト含む) ・1GB:67,000,000点 ・2GB:134,000,000点 |
ログ間隔 | 付属ソフトで1秒毎以上任意で設定 |
大きさ・電源等 | |
サイズ | 64×40×17mm、55g(バッテリー、MicroSDカード含む) |
電源 | 内蔵リチウム電池 |
動作時間 | ・Bluetooth:ON … 約23時間以上 ・Bluetooth:OFF… 約28時間以上 |
防水機能 | 無し |
【検証】
ルートは、地下鉄副都心線西早稲田駅前(明治通り)→目白通り→Nap's練馬店(関越入り口横)→外環道大泉入り口→首都高速5号線→首都高速C2西池袋出口→山手通り→西早稲田駅前の27.9km・約56分のコースです。
左の地図はクリックで大きくなります。また、行き(西早稲田~Nap's練馬店)が赤、帰りが青と区別しておきました。
使ったバイクは、もちろんKawasaki Concourse14(1400GTR)。
ロガーはタンク上にある小物入れ(プラスチック製のふたがあります)にふたをした状態で入れてあります。
ちなみに、WBTの設定は、感度は高精度、10km/h以下は1秒間隔、20km/h以下は2秒間隔、100km/h以下は1秒間隔、100km/h以上は5秒間隔でログを取る設定にしています。
結果はグーグルアースに乗せ、JPEGで切り出しました。これ以下の画像はクリックすると大きくなります。
どうもこの道は片側2車線の広めの道路のように思えるのですが、両側に高めのビルが多い事もあって、結構補足に苦労しているようでかなり暴れている結果になりました。
ここも一部片側3車線、平均片側2車線の開放感ある道です。
結果はバッチリ!時々暴れるモノの、ほとんどでどの車線を走り、いつレーンチェンジしたかも解ります。この精度には正直びっくりしました。
大泉入り口からの外環道です。和光辺りまでは、断続的にトンネルとオープンエアが交互に続きます。
右のように、衛星をロストして最補足するまでに長めのトンネルに入ってしまう(しかもカーブしている)とさすがに追従はできませんが、それでも直線であれば何とか補足しています。もう少し細かめにログを取ってみると、違ったデータが出るかもしれませんが、それにしても、これは正直立派です。
さすがにオープンエアな だけあって、バッチリ拾っています。レーンチェンジも解りますし、ポイントごとの速度もログ取りしていますので、正直スピード違反や車線変更違反なども取ろうと思えば取られてしまう精度です(Blogにアップするときは気をつけねば…)。
おもしろいのは、山手トンネルの中にいるときにはある程度きちんとログを取っているのですが、トンネルから出て山手通りに上がってからは結構暴れています。
山手通りは片側2車線の結構開放感ある道なのですが、不思議です(もしかしたらGoogle Earthの航空写真が古いので暴れているように見えるのかも…)。
暴れ気味で来た山手通りから目白通りに入る左折レーンを、何とか踏ん張りながらも上手く曲がっています。
この後、最後にまた明治通りに入りましたが、やはり行きほどではないにしても暴れ気味ですので、明治通りの高田馬場~西早稲田付近ははかなり辛い場所なのかもしれません(上の図参照)。
ということで、今回バイクのプラスチック製小物入れに入れての検証になりました。暴れているところも正直ありますが、一番上の地図に落としたモノを見れば、道を大きくずれたのは外環道のトンネルの所のみで、あとはせいぜい道の幅のレベルでの暴れ具合という、私にとっては思ってもいなかったほどの精度を出してくれました。
中にはもっと高精度を…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にはこれで十分過ぎるほどです。
なお、今回一緒にポイントごとに写真を撮っていたのですが、デジカメの時計が5分ずれていたために、アップできないくらいずれていました。Exifにジオタグ(位置情報)を埋め込む事も簡単にできますが、デジカメの時計をちゃんと合わせておかないと、とんでも無い状況になるのでご注意ください(GPSロガーはGPS情報を使うので、特段何もしなくてもほぼ電波時計並の精度です。)。
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